
Less is More.
自由になるための軽量化。
ウルトラライトは単なる軽い道具ではない。
それは、自然をより深く体験するための哲学だ。
ウルトラライト(UL)とは?
装備の軽量化は、より遠くまで歩き、より深く自然と繋がり、そして何よりも自分自身の限界を超えていくための手段です。Steam Trailは、このULの哲学を製品開発の根幹に据えています。
ウルトラライトとは、食料・水・燃料を除く装備重量、すなわち「ベースウェイト」を概ね5kg(約10ポンド)以下に抑えるスタイルを指します。これは単に荷物を減らすことではなく、必要なものを見極め、それぞれのアイテムに最大限の機能性を持たせることで、山行全体の安全性と快適性を高める知恵と経験の集大成です。

バックパック
重いギアを運ぶためのものではなく、ULギアを効率的に収め、体への負担を最小限に抑える設計が重要です。

シェルター
居住性よりも軽量性、設営の容易さを追求。タープやシングルウォールテントで自然との一体感を高めます。

スリーピングシステム
余分なジッパーや素材を排したキルト、軽量なインフレータブルマットで快適な睡眠を確保します。
UL化のメリット
- 体への負担軽減:疲労を軽減し、より長く、快適にトレイルを楽しめます。
- 行動距離の延伸:軽量な体は、より速く、より遠くまであなたを運びます。
- 自然との一体感の向上:身軽になることで、五感が研ぎ澄まされ、自然をより深く体験できます。
軽量化は安全性を犠牲にするものではありません。知識と経験、そして適切なギア選択が快適なULハイキングの鍵です。
ULギア・コレクション

Photon 30 DCF バックパック
比類なき軽さと強度を誇るDCF素材を採用した、フレームレスの30Lバックパック。ミニマルなデザインは、あなたの動きを妨げません。
- 素材: DCF2.92oz
- 推奨積載量: ~8kg

Feather Tarp
DCF素材の超軽量タープ。様々な設営バリエーションで、変化する天候や地形に対応。トレッキングポールで設営可能。
- 素材: DCF0.51oz
- サイズ: 2.7m x 2.7m

Aura Quilt 250
軽量性と寝心地を追求したダウンキルト。ジッパーを排したシンプルな構造で、寝袋より自由な寝返りを可能にします。
- フィルパワー: 900FP撥水ダウン
- 最低使用温度目安: 5℃
ケーススタディ:ベースウェイト4.8㎏ パッキングリスト
夏の北アルプス3泊4日テント泊を想定した、Steam Trail推奨のULパッキングリストです。最小限の装備で最大限の快適性と安全性を追求します。
アイテム | 製品名 | 重量(g) | 備考 |
---|---|---|---|
バックパック | Steam Trail Photon 30 DCF | 450 | ULの基準となるメインギア |
シェルター | Steam Trail Feather Tarp | 280 | トレッキングポールで設営 |
スリーピングシステム | Steam Trail Aura Quilt 250 | 480 | スタッフバッグに入れずバックパックに直接詰める |
スリーピングパッド | ULフォームマット | 150 | ハーフサイズにカット |
クッカーセット | チタン製ミニマリストクッカー | 120 | 燃料・ライター含む |
浄水器 | ミニマムフィルター | 60 | ハイドレーションパックに直結 |
レインウェア (上下) | 超軽量シェル | 300 | 防風・防寒着としても兼用 |
防寒着 | ダウンジャケット | 250 | 休憩時・停泊時に使用 |
ファーストエイドキット | 軽量コンパクト | 80 | 必要最低限の医薬品 |
ヘッドランプ | ミニマライト | 40 | 予備バッテリーは携帯せず |
地図・コンパス | 軽量マップ、小型コンパス | 50 | スマートフォンと併用 |
その他小物 | ナイフ、ライター、修繕キットなど | 140 | 厳選されたミニマム構成 |
合計ベースウェイト | 2400g | 約2.4kg (食料・水・燃料除く) |
総重量 2400g (2.4kg)
※上記はあくまで一例です。季節、日数、個人の体力に合わせて調整してください。
ULハイカー・インタビュー

田中 秀樹
「ULは、自分と向き合う旅です」
- Q: ULにハマったきっかけは?
- A: もともと重い荷物を背負うのが苦手で、もっと自由に山を歩きたいと思っていました。ある日、ULハイキングの動画を見て「これだ!」と。そこから完全にULの魅力に取り憑かれましたね。
- Q: 軽量化で失敗した経験は?
- A: ありますよ(笑)。防寒を甘く見て低体温症寸前になったり、食料を減らしすぎてハンガーノックになったり。軽さだけでなく、リスクマネジメントが重要だと痛感しました。そこから経験と知識を積み重ね、今の製品開発に活かしています。
- Q: 次に挑戦したいトレイルは?
- A: 日本の奥深い山々はもちろん、いつかはPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)のようなロングトレイルを、Steam Trailの最新ギアで挑戦してみたいですね。
ULは単なる道具の軽量化ではなく、知恵と経験、そして自然への敬意を深める行為だと思います。ぜひ皆さんも、自分だけのスタイルを見つけてください。